こんにちは、Kennyです!本日は、組織論の3回目、「モチベーション」について見ていきたいと思います。「モチベーション」って言葉は日常会話でもよく耳にしますね。英語で「motivation」は名詞ですが、もとは「motivate」という動詞です。刺激する、やる気を起こさせる、動機を与えるなどの意味があります。モチベーション理論とは、つまりどうやって人をやる気にさせるかということについての理論です。これを読めば、やる気の出るしくみが分かり、自分でmotivateできるようになるかもしれませんね。
前回の記事はこちら→【独学受験・中小企業診断士】企業経営理論9 組織文化
モチベーション理論
何が人をやる気にさせるかについては、これまで多くの研究者によって研究され、多くの理論が提唱されてきました。その理論は大きく2つに分かれます。
ある「何か」がやる気を起こさせる場合に、「何か」の内容に着目する「内容理論」と、やる気が引き起こされる過程に着目する「過程理論」とがあります。まずは、そもそも動機づけの基となる欲求にはどういうものがあるかについて見たのちに、それぞれどんな理論があるか見ていきましょう。
動機付けの基となる欲求
1.欲求段階説
まず欲求の研究と言えばこの人。マズローの提唱した理論です。きっと皆さんも一度は聞いたことがあるでしょう。下層から生理的欲求、安全欲求、所属欲求、承認欲求、自己実現欲求の順で高度化していきます。下層から不可逆的に満たされていきます。
生理的欲求~承認欲求までは、欠乏欲求と呼ばれ、足りないものを満たしたいという欲求であり、満たされると動機づけにはならなくなります。一方自己実現欲求は成長欲求と呼ばれ、満たされれば満たされるほど、さらに関心が高まります。
2.ERG理論
マズローの欲求段階説を基に、修正を加えてものです。欲求には3つ、すなわち「生存(Existence)」、「関係(Relatedness)」、そして「成長(Growth)」があるとしています。欲求段階説では、1つの欲求が満たされないと次の欲求を満たし始めないのに対してERG理論では各欲求はどれも同時に存在しうるとしています。
内容理論、過程理論については明日アップ予定です。本日もありがとうございました~!
次回の記事はこちら→【独学受験・中小企業診断士】企業経営理論11 モチベーション<後半>