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【独学受験・中小企業診断士】企業経営理論9 組織文化

 こんにちは、Kennyです!本日は、組織論の2回目、組織文化について見ていきたいと思います。組織文化とは何か、どのように形成され、組織の改革の際にどのように影響するのかを見ていきます。

前回の記事はこちら→【独学受験・中小企業診断士】企業経営理論8 組織の構造

組織文化とは

 組織文化とは、組織の構成員で共有された価値、信念、習慣化された行動のことを指します。

組織文化形成の条件

 組織文化が形成されていくには、以下の5つの条件があります。
・近接性:メンバー同士の距離が近い
・同質性:メンバー同士の性質が似ている
・相互性:メンバー同士助け合う関係にある
・情報の偏在性:相互にコミュニケーションが取れ、情報がいきわたっている
・帰属意識:自分は組織の一員であるという意識がある

組織文化を明らかにするには

 組織文化は明文化されていないことも多く、組織に所属し時間をかけて身についていくものではありますが、早く馴染んでいくためにも、様々な手がかりから読み解くことも必要です。例えば、以下のようなものから組織文化を読み解くことができます。

  • 儀式やセレモニー:入社式や年頭挨拶
  • シンボル・表象:制服やバッジなどの身につけるものや、店舗の内外装や社章など、目に見えるものの雰囲気や色使いなど
  • 言葉:社内用語
  • 物語や伝承:創業の経緯や伝説的エピソードなど口伝えのものや、社史などの印刷されたものもある

組織文化のグループ分類

 米国ミシガン大学のキャメロン教授とクイン教授は組織文化を4つのグループに分類することができると提唱しました。その診断のためのフレームワークが「競合価値観フレームワーク(Competing Values Framework)」です。柔軟性と内外向性の2つの軸を基に組織文化を診断します。

グループ・ダイナミクス

 組織文化が強くなると、固有の力が働くようになります。

・斉一性の圧力

 凝集性の高い集団では、その集団が信じる価値をその集団のメンバーに強要しようとする圧力が働きます。逸脱者には同調するようコミュニケーションが取られますが、話しても無駄と判断すると、制裁または追放の処分が下されます。

・集団思考(Group think)

 集団による意思決定は多くの場合適切でなく、浅い考えとなってしまうこと。

・集団傾向(Group shift, Risky shift)

 集団による意思決定はリスクを含みやすい

組織文化の変革

 組織が大きな変化に迫られたときに、これまでの組織を変える必要があることがあります。その際の手法としては以下のものがあります。

  • 組織文化の変革:これまでの思考パターン、行動パターンを変える。
  • 組織学習:個人の知識を、その個人だけのものにするのではなく、共有する。この内容は後で「ナレッジマネジメント」の項で詳しく見ていこうと思います。
  • 人材のダイバーシティ:多様な人材を活用する

本日もありがとうございました~!
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