こんにちは、Kennyです!中小企業診断士試験を受験することに決めたので、勉強した内容をアウトプットする場として使っていこうかと思っています。
まずは1科目目、「企業経営理論」から始めていきます!
企業経営理論とは
「経営」を辞書で引くと、「事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること」とあります(デジタル大辞泉から)。
経営をするための理論が経営理論です。その経営理論は大きく3つに分かれます。
- 経営戦略論 何に基づいて意思決定するか
- 組織論 いかに人を動かすか
- マーケティング論 いかに売れる仕組みを作るか
経営戦略論とは
まずは1の経営戦略論から始めます。
再び辞書を引くと、「戦略」とは「組織などを運営していくについて、将来を見通しての方策」とあり、さらに補足として「具体的・実際的な「戦術」に対して、より大局的・長期的なものをいう。」(ともにデジタル大辞泉から)とあります。 つまり、経営をするにあたって、意思決定のよりどころとする長期的な方向性についての理論と言えそうです。
経営戦略立案の流れ~抽象→具体~
さて、長期的な方向性を考えてそれに向かう際には、目指す方向へ向かっているかを計測・確認するために、具体性を持たせる必要があります。企業全体という規模から、各事業、各部門へとブレイクダウンしていきます。
経営理念
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ビジョン(経営目標)
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経営戦略 企業戦略(成長戦略)→事業戦略(競争戦略)→機能戦略
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経営計画
この中の企業戦略、事業戦略、機能戦略をまとめて、経営戦略と呼びます。経営戦略を決めるときは、上の順で決め、逆になることはありません。
環境分析とは
戦略を考える際には、まず環境分析を行います。一般に環境と言うと自分の周りのことを指しますが、ここで言う環境はもっと広い概念のようです。つまり、自分(会社)の外にある外部環境に加え、自分(会社)の中にある内部環境(経営資源)も含みます。それらを分析し、自分と周囲のことを把握してから、どう戦うかを決めましょうというわけです。『孫氏の兵法』の「彼を知りて己を知れば、百戦して危うからず」とは有名な言葉ですね。
環境分析のための3つの代表的手法
環境を分析する際に、抜け漏れがあるとえらいこっちゃです。そのため、分析する際のフレームワークが考えられてきました。代表的なものを列挙します。
1.SWOT分析
「Strength(強み)」、「Weakness(弱み)」、「Opportunity(機会)」、「Threat(脅威)」の4つに分類する。企業の内外環境をバランスよく見ることができる。
2.3C分析
「企業(Company)」および企業が関わる「顧客(Customer)」、「競合(Competitor)」の3つの視点から分析し、企業を取り巻く小さな(ミクロな)外部環境を分析します。
3.PEST分析
「政治(Politics)」、「経済(Economy)」、「社会(Society)」、そして「技術(Technology)」の4つについて分析し、企業を取り巻く大きな(マクロな)外部環境を分析します。
おまけ.VRIO分析
SWOT分析の中の特にS(強み)についてもっと深掘りするための分析手法です。強みをさらに4つの視点から分析します。4つの視点とは、経済性(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Inimitability)、そして組織(Organization)です。この中で特に重要なのが模倣困難性です。企業に強みがあっても、模倣困難性が低い(=真似しやすい)とすぐにまねされて、希少性を失ってしまいます。この模倣困難性の源泉には2つあります。「独自の歴史的条件(経路依存性)」と「社会的複雑性」です。
独自の歴史的条件(経路依存性)
長年の歴史の中で培われたものは真似しにくい 例:ネテロ会長の感謝の正拳突き
・因果関係不明性(社会的複雑性)
因果関係が見えないものは真似しにくい 例:血継限界、写輪眼でコピー不可
今回の用語
経営資源
企業が持つ資源で、形のある有形資源(ヒト・モノ・カネ)と形の無い無形資源(情報)とに大別できる。
コアコンピタンス
Core(中核的)Competence(能力)。企業の持つ強みの中でも、VRIO分析の経済性、希少性、模倣困難性の三拍子がすべて揃ったもの。これがあると他社に対して持続的優位性を獲得できる。Fateで言うところの宝具。
今日はここまでです。こんな感じで今年の中小企業診断士試験受験に向けて、勉強したことをアップしていけたらと思います。ありがとうございました~!
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